スワスミレ (諏訪菫) [別名:キクバスミレ]
スワスミレ スワスミレ
神奈川県 2009年3月20日 植栽
スワスミレ
神奈川県 2007年3月21日 植栽
スワスミレ スワスミレ
一方の親がタイリンエイザンスミレと記載されており、また葉の色は濃い茶褐色を帯びている。
スワスミレ スワスミレ
神奈川県 2007年3月21日 植栽
スワスミレ
神奈川県 2008年3月23日 植栽
交雑親
エイザンスミレ
エイザンスミレ ( 2n=24 )
Viola eizanensis (Makino) Makino
[写真:エイザンスミレ(大輪)]
ヒカゲスミレ
ヒカゲスミレ ( 2n=24 )
Viola yezoensis Maxim.
[写真:タカオスミレ]
学名 基本種 スワスミレ Viola x miyajiana Koidz. Published in: B. M. T. 39: 29 (1925)
変種
品種 ハグロスワスミレ [俗] Viola x miyajiana f. sordida
異名
Viola x polysecta Nakai Published in: B. M. T. 33: 206 (1919)
Viola x multifida (Franch. & Sav.) Makino Published in: B. M. T. 16: 125 (1902)
由来 和名は基準標本の採集地(長野県諏訪市)に由来、学名はY.Miyaji氏(不詳)への献名。
外語一般名
茎の形態 無茎種間(ミヤマスミレ類)の交雑種。
生育環境 沢沿い等の半日陰になる湿った山地。
分布 国内 本州から九州と説明されることがあるが、具体的な九州自生情報は未確認。
海外
補足 長野県などの両親が多い地域では、比較的良く見掛けるとのこと。東京都内でも報告例が多い。
花の特徴 形状 中輪。側弁に毛があり、萼の付属体にギザギザが目立つ。
薄めの紅色から紅紫色だが、ほぼ白に近いものまで変異に富む。
長めの丸形。
花期
花柱 カマキリ型。
芳香 微香ありとの情報。
補足 ヒカゲスミレの形質による白色系、エイザンスミレの形質による濃紫系が見られる。
葉の特徴 形状 卵状披針形HELP!から披針形で、エイザンスミレの交雑種にほぼ共通する切れ込みの不規則な鋸歯HELP!がある。
補足 両面に微毛が目立つ。
種の特徴 形状
補足 基本的には不稔だが稀に結実する(不完全稔性がある)とされ、群生することがあるという。数個の種子ができるが、F2は形質分離が起こるとされる。
根の特徴
絶滅危惧情報
基準標本 長野県諏訪市上諏訪・中洲村・神宮寺山、(1924年5月、宮城・小泉採集、京都大学[総合博物館]収蔵)
Nagano, oppidum Kamisuwa, Nakasumura, Jingujiyama (Y.Miyaji & H.Koidzumi, May 1924, KYO 京都大学総合博物館).
染色体数
参考情報
その他 1924年、千野光茂氏(*長茂氏とする資料がある)が諏訪市で見出だし、翌年、京都大学の小泉源一博士WHO!が発表した。
花茎にも微毛が目立つ。三木順一氏WHO!の「スミレ事典(出典:S001) 」では、根からも増え、結実することもあるとしている。
スワスミレ
東京都 2014年3月31日 植栽

 一方の親がエイザンスミレではなくヒゴスミレであった場合、スワキクバスミレと呼ばれます。ともに諏訪の名が形容されていて混同しそうですが、すみれ王国である信州(長野)ならではの現象ですね。
2007/04/04

 展示会の説明札にはスワスミレ(ハグロスワスミレ)と記載されていました。昨年の記憶で曖昧ですが、大輪系のエイザンスミレとタカオスミレの組み合わせだったように覚えています。
2008/09/25

 どこかの展示会で、エイザンスミレの変種であるヒトツバエゾスミレとヒカゲスミレの品種であるタカオスミレの組み合わせによるスワスミレが出展されていたそうです。おそらく、美しい切葉は見られないのでしょうね。呼称を増やして欲しくないのですが、大きく形状が異なる場合、逆に同じ名前であると混乱を招くのかも知れません。
2010/02/01


スワスミレ スワスミレ
スワスミレ スワスミレ
群馬県吾妻郡 2010年4月24日 alt.=480m
 参加した撮影会(ワークショップ)で、山道の真ん中に咲くスワスミレを観察できました。残念ながら、すごいピーカン状態で、時間も足らず、上手に撮影できませんでしたが、様子は分かると思います。最低でも4個体が確認できましたが、一つは大株で、葉が荒々しいイメージです。周囲に黒褐色の強いヒカゲスミレが見られ、展示会で観察できた葉の色合いと近い様子でした。
2010/05/25


 前述の通り、稔性が認められる交雑種として知られ、開放花でも閉鎖花でも果実が見られるそうです。
2016/08/20


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 (2007/04/04) Latest Update 2023/08/06 [860KB]

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