フギレミヤマスミレ (斑切深山菫)
フギレミヤマスミレ フギレミヤマスミレ フギレミヤマスミレ
花を少し見つけたのですが、少し歪な姿や、閉鎖花から秕(しいな)になりかけの状態にも見えます
フギレミヤマスミレ
卵状披針形で不規則な切れ込みが入るという葉が一面に展開しており、確かに不定芽で殖えるようです
山梨県 2024年5月8日
交雑親
エイザンスミレ
エイザンスミレ ( 2n=24 )
Viola eizanensis (Makino) Makino
ミヤマスミレ
ミヤマスミレ ( 2n=24 )
Viola selkirkii Pursh ex Goldie
学名
Viola x sp.
フギレミヤマスミレ : Viola eizanensis Makino x V. selkirkii Pursh ex Goldie Published in: Wild Violets Jap. Col.: 268, t. 116; 1-10 (1975)

(旧称): Viola selkirkii f. laciniata Nakai
茎の形態 無茎種間の交雑種
生育環境 山地の草原や比較的明るい落葉樹林下で見られる可能性がある。
分布 国内
海外
補足
花の特徴 形状 小輪から中輪。側弁は無毛。
色は淡い紅紫色から紫色。
太い円筒形。
花期
花柱
芳香
補足 花付の良い群落では、中輪の鮮やかな紅色系の花が見られる(参考提供資料)。
葉の特徴 形状 卵状披針形HELP!。不規則な切れ込みが入る。
裏は茶褐色を帯びていない。
補足 ほとんど無毛か、白い短毛が僅かに見られる(山梨で観察できた個体群では、花柄、葉柄に白い短毛がしっかり見られた)。
根の特徴 根は白い。
絶滅危惧情報
基準標本
参考情報
その他 赤石岳で1921年に小泉秀雄博士が採集した個体を、中井猛之進博士WHO!がミヤマスミレの変化の一つとして発表したことがある。後に浜栄助氏WHO!の調査により交雑種とされた。
根から不定芽を出すミヤマスミレの性質を受け継ぐ個体がある。(「スミレ事典(出典:S001) (三木順一氏WHO!)」より)
 未見の交雑種の写真を提供していただきました。花を見ただけで、一方の親は明らかにミヤマスミレだろうと推測できます。もう一方の親が特定できなかったようですが、離れた場所でエイザンスミレを見出したそうです。同様にエイザンスミレを片親に持つオクタマスミレを彷彿とさせる独特な葉を持っているようです。フギレミヤマスミレの可能性が高いと推定できる個体です。
2010/01/18


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 (2010/01/18) Latest Update 2024/05/12 [860KB]

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